三菱化学の有機薄膜太陽電池は,現時点ではn型材料にフラーレン誘導体,p型材料に同社が開発した「ベンゾポルフィリン(BP)」を用いている。BPは,有機ELや電子ペーパーの駆動用TFTの材料として同社が2006年に開発したもの(関連記事)。「バンドギャップの大きさが,たまたま太陽電池にぴったりだと分かったため」(同社),太陽電池への応用を始めたという。
2009年3月2日月曜日
トッパン・フォームズは,米Konarka Technologies
トッパン・フォームズは,米Konarka Technologies,Inc.の有機薄膜太陽電池を用いた小型の表示端末を試作し,「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展した(関連記事)。注文を受ければ,量産も可能という。
出展したのは,太陽電池を組み込んで音楽が鳴るようにしたハガキ,LEDが点灯する小型の標識,そしてパスワードを擬似乱数で生成して,液晶で表示する ワンタイム・パスワードのカードなど。いずれも太陽電池の出力を一度2次電池に蓄電してから,その電力を音や光,文字の表示などに用いる。このため,室内 の光で動作可能という。
トッパン・フォームズとKonarka社は2007年9月に,太陽電池を利用した小型表示デバイスの開発で提携していた。
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