2009年3月2日月曜日

三菱化学

三菱化学は,「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に,有機薄膜太陽電池を出展した。同社が2006年にTFT向けに開発した有機半導体材料を,太陽電池に応用して開発したもの。現 時点のエネルギー変換効率は2mm角のセルで4.9%。「2010年にはセル効率で10%(モジュール効率7%),2015年には15%(同12%)にす るのが目標」(同社)という。

 三菱化学の有機薄膜太陽電池は,現時点ではn型材料にフラーレン誘導体,p型材料に同社が開発した「ベンゾポルフィリン(BP)」を用いている。BPは,有機ELや電子ペーパーの駆動用TFTの材料として同社が2006年に開発したもの(関連記事)。「バンドギャップの大きさが,たまたま太陽電池にぴったりだと分かったため」(同社),太陽電池への応用を始めたという。

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