2010年3月31日水曜日

Grid parity

グリッドパリティ(Grid parity)とは、風力発電や太陽光発電といった新たなエネルギー源による発電コストが既存の系統電力の価格(電力料金)と同等になること[1][2][3][4]、もしくはその境界点となるコストを指す[5]。直訳では「系統電力との等価」を意味する。

2005年頃には「既存電力と競争力を有すること」等、既存電力よりも安くなることまで含みを持たせた定義も見られた[6]が、2009年末に米国国立再生可能エネルギー研究所によって上記のように定義されている[5]

また発電コストが他の発電方式に並び、発電事業者からみた場合でも他の発電方式より安くなることと合わせて論じられることもある[7]。こうした価格よりも安くなることで、普及速度が飛躍的に上がるだろうと言われる[6]


太陽光発電 [編集]

太陽光発電は比較的コストの高い電源として知られている。しかし普及が進むに伴って価格はほぼ経験曲線効果に従って低減しており[8]、既に一部地域では電力価格との等価が達成されたと見られている[9]ほか、価格低減の進展によって今後もこの価格水準に達する国や地域が増加すると見られている。また多くの国や地域で電力価格との等価に到達する目安としては、太陽光発電モジュールの価格が容量1Wpあたり1ドル (1$/Wp) が目安とされる[9]。既に一部の生産企業はモジュールの生産コストが$0.84/Wpまで低くなったとしており[10]、売り上げを伸ばしている[11]。2014年にはさらに$0.52~$0.63まで安くできると表明している[12]。また現在主流である多結晶シリコン太陽電池も、2015年頃にはグリッドパリティに到達するだろうと言われている[13]

参考資料 [編集]

時事ドットコム:今年中に太陽光発電をグリッドパリティに=欧エリコン・ソーラー〔BW〕

上記リンク先記事によると、詳細は、

・予定:
 太陽電池モジュールを0.70ドル/Wで生産できる先進的な製造システムを、2010年中に、顧客の発電機器メーカーに提供可能にする。

・メリット:
 製造ラインの設置~立ち上げの期間が短いため、導入メーカーでは早期の収益化を図ることができる。


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