2012年6月30日土曜日
屋根借り太陽光発電 市民グループ、ユニーク事業 長野
原発に代わる自然エネルギーの普及などを目指す長野県の市民グループ「上田市民エネルギー」(藤川まゆみ代表)が、ユニークな取り組みを始める。太陽光発電のソーラーパネルのオーナーを募集し、屋根を貸す「屋根オーナー」の家の空きスペースにパネルを設置して、パネルオーナーに売電収入を還元するシステム。太陽光パネル「相乗りくん」と名付けたモデル事業で、22日に9人のパネルオーナーと契約を結んだ。
太陽光発電を始めたくても、「設置費が高い」「借家だから」「屋根はあるけど日当たりが悪い」など、様々な理由から踏み切れない人も少なくない。そんな現状に対し、屋根を貸す人と、自然エネルギーをやってみたい人をつなぐ事業として「相乗りくん」のアイデアが生まれた。
オーナーは10万円から契約可能で、それ以上は自由に設定できる。契約して事業がスタートすると、オーナーには売電収入が振り込まれる。試算では、50万円分のパネルだと1.13キロワットの機能があり、年間1200キロワット時の発電量が想定される。これを売電収入に換算すると、リスクはあるものの、利率的にも10年で元が取れる計算になるという。
22日に契約を結んだ9人に加え、さらに2人が予定し、検討中の人もいる。
オーナー契約をした果樹園経営の男性(57)は「3・11以降、原発でなく自然エネルギーだと思った。行政や政治に(対応を)求めることも必要だが、自分たちに出来ることをやっていきたい」と話した。
藤川代表は「上田は日照率が高く、太陽光発電に有利。これをとっかかりに地域での自然エネルギーを広げていきたい」。今後、公共施設の屋根スペースの活用など、自治体にも働きかけて幅広い活動を進めていくという。(鈴木基顕)
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賃貸借契約における諸条件
- 屋根の賃貸借契約の期間を20年とします。
- 契約満了後は、ソーラーパネル一式はオーナー様に無償譲渡する事とします。
- ソーラーパネルの設置後に雨漏りが発生した場合には、請負工事を行った工事会社が加入している工事の瑕疵担保保険によって雨漏りの修繕代金が賄われますのでご安心ください。
- 共用部分にて消費いただくソーラー電力の計測方法(下の図を参照)
- 電力会社からオーナー様の建物が購入する電力を計測する既設の【買い電メーター】(A)に加え、ソーラー電力を電力会社に販売する量を計測する【売り電メーター】(B)を設置させていただきます。
- ソーラーパネルの下流に位置するパワーコンディショナーのすぐ下流にソーラーパネルの発電量を計測する【発電メーター】(C)を設置いたします。
- 共用部において消費いただくソーラー電力の計測方法を次のように定めます。共用部における消費ソーラー電力量(kwh)= 【発電メーターの値】- 【売電メーターの値】
- 共用部にて消費いただくソーラー電力料に対する課金の方法
- 【課金するソーラー電力料金】=【ソーラー電力単価(円/kwh)】×【共用部での消費されたソーラー電力量(kwh)】
- [ソーラー電力単価]= 1kwh当たり¥24 (これは現在電力会社の住宅向け電灯料金(¥24.50/kwh)より50銭安い。)
- 【共用部での消費されたソーラー電力量(kwh)】= 【発電メーターの値】- 【売電メーターの値】共用部にて消費いただく電力量の課金の仕方は上記の式にて定めます。
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