2013年6月26日水曜日

世界を主導する日本

 酸素を発生させる「フォトシステムⅡ複合体」の構造が、これまでは漠然としかわかっていなかったのですが、昨年、2011年に素晴らしい結果がわが国から出ました。
 ここで、日本がどのぐらい頑張っているかをお示しします。『Science』が、2011年の10大ニュースとして、「はやぶさ」とともに「フォトンシステムⅡ複合体の構造決定」をとりあげました。その立体構造を1.9Åの空間分解能で、梅名、川上、沈、神谷さんらが決定したのです(12)。ちなみに、梅名さんは私たちの領域のさきがけ研究員ですし、沈先生は領域アドバイザーです。水素結合ネットワークの結合様式もすべて明らかになっています(13)。一番のポイントは、酸素を発生する中心の錯体の構造決定です(14)。また、これまで酸素はどこにいるかよくわからなかったのですが、それらが明らかになりました。これは日本の誇るべき素晴らしい成果です。



0 件のコメント:

コメントを投稿