2013年6月26日水曜日

大手自動車メーカーの研究所では、将来的に、自動車の液体燃料などを二酸化炭素から作れる技術の開発を目指して、2006年、人工光合成の研究を始めました。
豊田中央研究所 先端研究センター 主席研究員 森川健志さん
「植物と同じように、原料はCO2と水のみ、そしてエネルギー源は太陽光。
実現させるためには、どうあるべきか。
やはり技術的には、そうとう難しいので、実験を進めても、最終的には、すべて失敗に終わるリスクもあったと思います。」
研究を始めて、2、3年は、目に見える成果が出ませんでした。
森川さんたちは、植物の光合成をそのまま、まねするのではなく、触媒というものを使う方法に注目しました。
触媒とは、化学反応を起きやすくする物質です。
そして、試行錯誤の末、2種類の触媒にたどりつきました。
1つ目の触媒は、水を分解する働きをします。
そして2つ目の触媒は、二酸化炭素を使って、有機物を作り出す役目を担います。
この2つの触媒を組み込んだ装置です。
装置に二酸化炭素と水を入れて、太陽の光を当ててみます。
5時間後、装置の中の物質を分析。
すると、有機物ができていたのです。

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